指圧とマッサージ その3

指圧とマッサージについて、第3回です。

前回まではそれぞれの技術的な特徴を書いてきました。今回はそれぞれの成り立ちについてザックリですが書きたいと思います。詳しく知りたい方の為に、ご参考までにウィキペディアのリンクを付けておきます。

なお、「整体」という非常にポピュラーな言葉が気になる方もいるでしょうが、これを交えると話が複雑になってくるので、このシリーズでは、あん摩、指圧、マッサージ、の3つに絞ります。

あん摩
マッサージ
指圧

 

あん摩
あん摩は日本や中国など、東アジアの国でかなり古くから行われていたもので、日本でも奈良時代ぐらいから記録が残っているようです。当時から「着物の上からの施術」を目的としているため、施術方法としては前回、前々回で説明したものであったと推測できます。

江戸時代以降は「あん摩さん」という言葉が出て来ている様に、今日までその手技は受け継がれています。もちろん今でもあん摩の施術をする人はたくさんいますが、なぜか、あまりこの名称を聞くことはあまりありません。
これは私の個人的推測ですが、日本ではあん摩は昔から視覚障害を持った方が生業として行う事が多かったため、最近ではこのイメージを払拭するために、マッサージ、リラクゼーションなどの言葉が使われ、その中であまり聞かなくなったのではないかと思います。

 

マッサージ
マッサージは紀元前からヨーロッパで発達しており、当時から「直接皮膚に触れる」手技として発達してきました。日本には明治時代に入って来て、発達していったようです。スウェーデン式のマッサージ、というのを耳にしたことがある方がいるかと思いますが、まさにマッサージがヨーロッパから入って来たという証ですね。スウェーデン式もいろいろあるマッサージのスタイルの1つで、様々なスタイルが存在します。

個人的見解では、マッサージ(つまりオイルマッサージ)の手技は、最近ではエステなど美容関係で使われることも増えて来たため、マッサージという言葉が、エステやリラクゼーションといった言葉に変わった部分もあるかと思います。
宣伝のためのイメージ作り、施術者の資格の関係などでいろいろな呼び方がされるようになったために、マッサージを行っていても、その施術を別の呼び方にしているケースが多いと思います。

 

指圧
指圧は日本で行われていたあん摩に、カイロプラクティックなどの考えを取り入れて昭和時代になって「指圧」と法律的に定義されています。ただし成り立ち自体には諸説があるようです。

私は指圧の創始者とされている浪越徳治郎が作った日本指圧専門学校の卒業生なので、創始者は彼だと思っていますが、実際ははっきり分からないのかもしれません。ただ、指圧が法的に定義されたのは間違いなく彼の活動のおかげであり、現在指圧として行われているスタイルの基礎を作ったのが彼であることに間違いありません。

指圧という言葉は、浪越徳治郎がテレビなどに出演していた時期にもっとも認知されていたようです。昭和40〜50年代あたりでしょうか。
聞いた話ですが、当時は「指圧」という看板を掲げるだけでお客さんが入って来たそうです。なんてうらやましい!!!笑 それだけ指圧という言葉が認知されていた時代だったようでえす。
(予想通り、指圧に関してだけはちょっと詳しい内容になってきました、、、)

しかしその後指圧という言葉は少しずつ認知されなくなってきたようです。個人的経験だと、指圧の話になった時に、50代から上の方はピンとくるようですが、それ以下の世代の人は必ずしもそうではないです。

 

このように3つの手技はその成り立ちの中で、本来の言葉の意味からちょっと外れたり、認知度が低くなったりして現在にいたっています。

次回はこれを踏まえて、現状を分析したいとも思います。それではまた次回。

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One Response to 指圧とマッサージ その3

  1. 記事を拝読しました。なるほど、と思うことが有ります。